ポートフォリオマネジメントとライフスタイル

理想のライフスタイルとその土台となる金融知識について書いていきます。

書籍要約(オニール成長株発掘法)のスクリーニング実践

引用元: タザキさん https://www.youtube.com/watch?v=pn1f7RLICrI


オニール成長株発掘法の要約:

1.ウィリアム・オニールについて

  • ウィリアム・オニールとは?
  • 30歳でニューヨーク証券取引所の会員権を取得
  • 機関投資家向け投資管理研究会社立ち上げウィリアム・オニール社開設

  • 本書で伝えている本質について

  • 成長株投資においては「安く買って高く売る」は誤り。

  • 高すぎに見える銘柄はさらに上がり、割安に見える銘柄はさらに下がる。
  • 歴史は繰り返す。人間の本質は100年たっても変わらない
  • 需要と供給の法則も変わらない
  • 過去のパタンは今後も利用可能

*条件1. 成長銘柄の7つの特徴CANSLIMに当てはまるかどうか分析する。 *条件2. 重要ないくつかの株価パターン(カップウィズハンドル)

*カップウィズハンドル

カップまたはソーサ型を形成した後の取っ手の高値が買いポイントになる。 Vの字よりもなだらかなカップ型かどうかチャートを確認する。 - 3~6か月にかけて12~33%程の調整下落によるカップを形成しているか? - 一~二週間にかけてカップを形成しているか?

オーニールカップ

例としてシーコンテナーズのチャートを掲載。 実際のカップウィズハンドルは以下のような形になる。 カップ例1

*CANSLIM

  • C(Current quarterly earings) ・季節に左右されない前年同期比で大きな伸び率(25%~50%)を確認できるか? ・5~10%では大きく上昇する強さはなし

  • A(Annual earning increases) 年間EPSの増加率 ・年間EPSも大きな伸び率(25~50%以上) ・ROEが高い(最低17%、優れた銘柄は25~50%) ・PERは役に立たない

  • N(New campanies, products,management) 新興企業、新製品、新経営陣、新高値 ・重要な新製品や新サービス、経営陣、重要拡大、価格上昇、技術革新など何らかの変化 ・アメリカで大化けした銘柄の95%以上が上記の変化を示している。

  • S(Supply and Demand) 株式の需要と供給 ・発行株式数が50億株と5000万なら後者に期待。(希少価値) ・経営者保有の割合が高いと期待 ・過度な分割は注意 ・自社株買いしている企業の株は、EPS増加するのでねらい目

  • L(Leader or Laggard) 主導銘柄か手痛い銘柄か ・買うのは業界上位3位以内の会社(主導株) ・規模やブランドではなく、四半期、年間EPS、売り上げの伸びが大きくROEが最大、株価も活発 ・共振株(主導株のおこぼれで買われる同業界の株)は買わない

  • I(Institutional Sponsorship) 機関投資家による保有機関投資家が数社保有してる ・直近の四半期で機関投資家保有が増えた銘柄 ・取って部分の出来高機関投資家

  • M(Market direction) 株式市場の方向 ・6つの条件を満たしていても市場が下向きの時はほとんどが下落 ・市場とはSP500やダウ平均、日経平均 ・日々の値動きと、出来高の動きを観察し、逆らわない


オニール成長株発掘法で実際にスクリーニングをやってみる。

参考: https://www.kerostocklab.com/can-slim-screening/

  • 1.CANSLIMのファンダメンタルズ条件 CANSLIMのうち、業績に関するC,Aの要素を使って検索条件を設定します。

CANSLIMスクリーニング条件 経常利益変化率 :25%以上(前年同期比) 経常利益変化率 :25%以上(前年度比) 売上高変化率  :25%以上(前年度比) ROE       :17%以上

スクリーニングツールは条件クエリを何個も設定できるバフェットコードが優秀。 https://www.buffett-code.com/ 他にも「楽天証券スーパースクリーナー」「株探」などでスクリーニングができる。

* 実践:実際にスクリーニングした結果、100銘柄ほど出てきた。 kensakurei

ここからトップダウンでさらに銘柄を絞っていく。

  • 2.チャートによるスクリーニング スクリーニングツールを使って成長性の高い銘柄を抽出したら、次はチャートを見てスクリーニングを進めましょう。好業績銘柄であればいつ買ってもよい訳ではありません。利益をあげるために適切な購入タイミングがあります。オニールの成長株発掘法ではカップウィズハンドルダブルボトムなどのベースパターンを使ってエントリーのタイミングを決定します。

有望な銘柄を探し出すためにまずは2つのポイントに注目してチャートを見てみましょう。

株価は最高値圏で推移しているか 買い集めと振るい落としの動きが見られるか

好業績銘柄が必ずしも高値圏にある訳ではありませんので、1つ目の条件でも大幅に絞り込むことが可能です。高値圏の定義は銘柄や相場の状況にもよりますが、52週高値からの下落率が30%以下くらいを目安にスクリーニングするとよいでしょう。ちなみに前述したスクリーニングツールの検索条件に52週下落率を含めることも可能です。